マツモト ケンシン   Matsumoto,Kenshin
  松本 賢信
   所属   法学部 法律学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2003/02
形態種別 大学・研究所等紀要
標題 「チェスを愛したロシアの作家たち」
執筆形態 単著
掲載誌名 『亜細亜大学学術文化紀要』
出版社・発行元 亜細亜大学学術文化学会
巻・号・頁 2号
概要 チェスという視点からロシア文学を論じたユニークな論考である。日本ではチェスが普及していないため、純文学の作品中にチェスが描かれることはほとんど皆無であるが、ヨーロッパ文学では、例えばルイス・キャロルの『鏡の国のアリス』、シュテファン・ツヴァイクの『チェス・ノヴェル』、ウラジーミル・ナボコフの『ディフェンス』といった作品中でチェスが重要なモチーフとなっている。そもそもヨーロッパでは、チェスが重要な文化とみなされており、作家や詩人の中にも、チェスを嗜んだ者が数多くいる。本稿では、19世紀ロシアの作家から、プーシキン、ツルゲーネフ、トルストイの三人を選び、彼らがどのようにチェスに取り組み、それぞれの作品の中で、このゲームをどのように形象化したかを分析した。近年わが国でも、チェス史に関する研究が発表され始めているが、チェスと関連させて文学を論じた研究成果は、本稿が初めてであると思われる。
ISSN 1347-0248