ウスイ クニヒコ   Usui,Kunihiko
  臼井 邦彦
   所属   経済学部 経済学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2015/03
形態種別 大学・研究所等紀要
標題 混合型支出税におけるFisherとAndrewsの類似性
執筆形態 単著
掲載誌名 経済学紀要
掲載区分国内
出版社・発行元 亜細亜大学経済学会
巻・号・頁 39(1/2),1-15頁
担当範囲 1-15
概要 現代の支出税はW. D. Andrews(1974)以降、Blueprints(1977)における適勘定方式と前納方式、Meade Report(1978)における登録勘定方式と非登録勘定方式のように、簡素化した混合型として受け入れられている。混合型支出税とは、即時控除型支出税(適格勘定方式または登録勘定方式)と正味収入免除型支出税(前納方式と非登録勘定方式)との混合である。即時控除型支出税はI. Fisher(1937)が最初に主張し、Fisherの主張どおりにN. Kaldor(1955)が展開し、その後のインドとスリランカでの実施の基となった支出税である。一方、正味収入免除型支出税は1974年のAndrews論文がもたらしたといわれ、一定の支出項目(耐久消費財)について、現在支出を課税ベースから控除せずに課税し、その項目の将来収益(耐久消費財の消費)に課税しない、または一定の収入項目(借入金等)について、現在収入を課税ベースに加算せずに課税せず、その項目の将来支出(元利返済額)に課税するという支出税である。本論文は、Constructive Income Taxation(1942)でFisherが1937年の主張を修正した支出税がAndrews論文の主張と非常に類似していることを指摘している。