ウスイ クニヒコ
Usui,Kunihiko
臼井 邦彦 所属 経済学部 経済学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2008/03 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | 「政府部門への企業会計方式の導入と効率性」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『公益事業研究』 |
出版社・発行元 | 公益事業学会 |
巻・号・頁 | 59巻4号 |
概要 | 政府に固有の経済的領域は非営利のために、政府が供給するサービスの便益の貨幣的・客観的単位による測定が困難であり、それゆえに、政府は、X非効率論が告げるように、民間企業に比べて行政サービスの費用を最小化するインセンティヴを持たず、納税者たちからの租税収入は収益でも出資でもない。かかる租税収入は非交換取引からの収入で純資産の増加をもたらす資源の流入であるが、営利目的の民間企業の売上収入と異なり、単なる資金の流入にすぎない。それでも、公共部門の内部効率性と外部効率性を達成するために、企業の発生主義会計を導入することは必要不可欠であろう。そのうえで、真の効率化のためには、政府会計諸基準や諸概念の統一化、租税の資金流入説の採用、永久税主義から歳入法(年税主義)への移行、発生主義会計による決算の予算策定への反映、予算審議期間の延長(国の場合、現在の両院合計3ヶ月間未満から6ヶ月間への延長等)、公共サービスへの標準原価計算の導入等を必要とするであろう。(41-48頁) |
ISSN | 0387-3099 |