ウスイ クニヒコ
Usui,Kunihiko
臼井 邦彦 所属 経済学部 経済学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1989/03 |
形態種別 | 論文その他 |
標題 | 「個人支出税に関する一考察」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 修士論文(青山学院大学大学院経済学研究科) |
概要 | 個人支出税は個人消費額を課税ベースとする個人直接税でありI.Fisher の間接的計算法により実行可能性を与えられたが、耐久財の現在消費と将来消費の中間的存在、現金減少額の帳簿依存の問題がある。N.Kaldorは消費額を費消力の近似値とし、耐久財の投資、現金預金残の加減によりFisherの問題を克服したが、執行の複雑さを露呈した。W.D.Andrews は現行所得税の歪みが包括的所得税と個人支出税のhybridに起因し、耐久財と借入金の把握と帰属価値の評価算入、現金預金残の把握を不要にする簡素な個人支出税問題がある。ミード報告は消費額を将来無限に同じ消費水準の維持可能な資源と期待を残す所得の定義Bの近似値とし、税負担の生涯平均化を公平性の条件とすると、年々の生涯所得の近似値である消費額が包括的所得より選好される理由からAndrews の個人支出税を修正し、住居の帰属価値を評価算入する現代的個人支出税を提唱した。(全 312頁) |