イタガキ フミヒコ
Itagaki,Fumihiko
板垣 文彦 所属 経営学部 経営学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1991/03 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | 「乱数生成における思考過程―注意、拡散的思考、創造性の関連について―」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 日本大学人文科学研究所研究紀要 |
巻・号・頁 | 41号,167-179頁 |
概要 | 乱数生成課題は「ランダム」という意味を被験者が独自に構成する点で創造的思考を反映していると考えられている。ロールシャッハ・テストの創造性因子と乱数生成課題の関連を検討した結果、ランダム性(RIP82) は拡散的思考の過程を、自然数系列の抑制傾向(NS18)は注意過程をそれぞれ反映しており、創造的思考はこの2つの過程を経て発現することが明らかになった。このような2次元的な解釈はKrisの創造性に関する理論と一致した。いままで乱数生成課題を手段として概念獲得の発達過程、思考障害、創造的思考に関する研究を進めてれらは現在使用されている知能検査では評価できない側面であり、新しい知能観を見いだすのに有効な手段であると考えられる。 |