コイド アキヒロ
KOIDO Akihiro
小井土 彰宏 所属 国際関係学部 多文化コミュニケーション学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2023/03 |
形態種別 | 学術雑誌 |
招待論文 | 招待あり |
標題 | 21世紀におけるアメリカ合衆国の移民・難民問題 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | インターカルチュラル |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 風行社 |
巻・号・頁 | 21,8-18頁 |
総ページ数 | 11 |
著者・共著者 | 小井土彰宏 |
概要 | 21世に起こった移民政策の転換とその背景にある移民・難民に関する論争について、9.11同時多発テロ事件からトランプ政権後に至るまでを、特有な思考法の展開の中で把握した。1990年代に始まるカリフォルニア州における移民排斥の中で、建設やサービス・家事など労働力として活用しながらも同じ空間の居住者としては容認しないNot In My Back Yard (NIMBY)という標語が台頭した。9.11以降アメリカは体系的な国内移民規制を始めて開始するが、この中でもこのNIMBYの論理が貫かれていく。その後トランプ政権になり、大々的な壁の建設の誇示とともに、メキシコ政府へ圧力をかけることで、メキシコ事態に規制を要求し、中米などからの難民をとどめ労働力の貯蔵地として利用する戦略が展開してきた。これらのことは一見すると地域的な排斥とは次元をことにするが、実は大陸的なスケールでのNIMBYの論理によるメキシコで足止め戦略とみなすことが可能であると主張し、バイデン政権以後の政策をこの視点から注視する必要を述べた。 |