クサノ ルイ   KUSANO Rui
  草野 類
   所属   法学部 法律学科
   職種   准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2011/02
形態種別 その他
標題 「被相続人である預金者が死亡し、その共同相続人の一人である被上告人が、被相続人が預金契約を締結していた信用金庫である上告人に対し、預金契約に基づき、被相続人名義の預金口座における取引経過の開示を求める事案の上告審で、共同相続人の一人は、共同相続人全員に帰属する預金契約上の地位に基づき、被相続人名義の預金口座についてその取引経過の開示を求める権利を単独で行使できるとした事例」(判例評釈)
執筆形態 単著
掲載誌名 『山梨学院大学法学論集』
出版社・発行元 山梨学院大学
巻・号・頁 66号
概要 本稿は、共同相続をめぐる預金口座に関する金融機関の預金取引経過開示義務の有無に関し、これを肯定した初めての最高裁判決(最一小判平成21年1月22日民集63巻1号228頁)につき、分析と検討を加えるものである。本稿では主として、上記開示義務を肯定した結論については支持しながらも、その理論構成上のいくつかの問題点―普通預金取引に委任契約の要素を読み込むことから生じる問題点―について指摘を行った。