シブヤ ミツヨシ
SHIBUYA Mitsuyoshi
渋谷 光義 所属 法学部 法律学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1999/12 |
形態種別 | 論文その他 |
標題 | 「Hugo Kressのcausa論――手形授受の当事者における原因関係に基づく抗弁の法律構成――」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『近代企業法の形成と展開』奥島孝康教授還暦記念論文集・第二巻 |
出版社・発行元 | 成文堂 |
巻・号・頁 | 411-431頁 |
概要 | Hugo Kressのcausa論を取り上げ、手形行為は「無因性」という性質を有するにもかかわらず、手形授受の直接の当事者間では原因関係に基づく抗弁が対抗されることの法的根拠の解明を試みたのが本稿である。Kressは「目的は債務関係の精神である」という言葉によって特徴づけられる独特の債務法の体系を確立したが、彼のcausa論の核心は「目的」「目的決定」「目的の合意」「目的の到達」という四つの概念を出発点として、給付と債務負担の「法律上の原因」を「目的の到達」に求める点にある。彼のcausa論は、手形法17条が規定する人的抗弁の本質的考察にとって、有益である。 |