オオツカ ナオキ
OTSUKA Naoki
大塚 直樹 所属 国際関係学部 多文化コミュニケーション学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2025/03 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | 戦争証跡博物館における展示と表象/再現 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 立教大学観光学部紀要 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 23,32-45頁 |
概要 | 本論では、ホーチミン市に位置する戦争証跡博物館を事例として、多声的な記憶の場として博物館を叙述することを目的とした。考察の結果、まず展示順路と参観順路とにみられる間隙から生じる博物館の表象にズレがあること、分類思想としての展示名称が状況選択的に変更されていることを指摘した。このことから、戦争証跡博物館の有する表象は、プロパガンダから民主化への漸進的な移行というよりも展示の記憶が輻輳したととらえるべきであること、また現在の博物館は、ベトナムからみた「正義/非正義」ならびに「戦争/平和」の境界線が混淆し、対話しながらも時には後者がより強い表象力を保持するといえることを明らかにした。別言すれば、独立を勝ち取ったという戦争の記憶に棹さすベトナムでは、プロパガンダと平和とが媒介されるため、両者の記憶が相互補完的となり、通奏低音していることを指摘した。 |