アオヤマ ハルトシ
AOYAMA Harutoshi
青山 治世 所属 国際関係学部 国際関係学科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2020/08 |
形態種別 | 学術雑誌 |
標題 | [研究ノート]「釣魚嶼」が描かれた「琉球図」とその系統ー明代史料『広輿図』を手がかりにー(下) |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 中国研究月報 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 一般社団法人中国研究所 |
巻・号・頁 | 74(8),1-14頁 |
総ページ数 | 14 |
概要 | 明代後期の著名な地理書である『広輿図』の増補改訂版に掲載されている「琉球図」に「釣魚嶼」が描かれていることはあまり知られていない。一方,同書では福建省などを描いた地図に「釣魚嶼」は一切描かれていない。この「琉球図」を描いたのは『籌海図編』の編者として知られる鄭若曾であり,鄭原作の「琉球図」は,その後くり返し転載され日本にも伝わった。本稿は,「釣魚嶼」が描かれた「琉球図」が作製された過程と,それがどのように伝播したのかを辿ることで,「釣魚嶼」が明朝の領域に含まれるとの認識は当時なかったこと,「釣魚嶼」が朝貢国である琉球に近接した島であると当時の明朝の人々が認識していたこと,それを示す現存する明代後期の史料が『広輿図』に掲載された「琉球図」であることを明らかにした。 |