カクタ イエコ
Kakuta,Ieko
角田 宇子 所属 国際関係学部 国際関係学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2023/08 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | 兵庫県加古土地改良区からみる参加型灌漑管理の成功要因 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 水土の知 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 農業農村工学会 |
巻・号・頁 | 91(8),7-12頁 |
総ページ数 | 6 |
担当区分 | 筆頭著者 |
概要 | 本論文は兵庫県加古土地改良区の事例に基づき水利組合(WUA)の成功要因をオストロムの共有資源管理理論とフリーマンの灌漑用水割当理論を用いて開発途上国の灌漑システムと比較しながら考察したものである。比較の結果、加古土地改良区では末端部まで公平な水配分が実現しているため、従量制水利費と同等の水利費制度となって割当制度が成立していること、加古土地改良区では上部組織である東播用水土地改良区との共同システム管理(JSM)が成功しているため高い水資源管理能力を有していること、加古土地改良区では社会的制裁が機能しているため段階的な制裁がなされていること、加古土地改良区では江戸時代からの集落、現在では自治会が下部組織として機能しているため組織の多層化がなされていることにより、オストロム・フリーマンの挙げる成功するWUAの条件を満たしている。一方開発途上国ではこれらの条件がそろっていないことを明らかにした。 |