ミツハシ ヒデヒコ
Mitsuhashi,Hidehiko
三橋 秀彦 所属 国際関係学部 多文化コミュニケーション学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1994/03 |
形態種別 | 論文その他 |
標題 | 「転換期にある中国企業-中国型企業への模索」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 一橋大学博士後期課程単位修得論文 |
概要 | 本論文はGZ廠という一企業のモノグラフである。広東経済は改革開放政策の下で高度成長を謳歌してきたことから、一般に経済改革の成功例として考えられ、日本では、マクロ指標が良ければミクロ良しとされてきた。また、華南経済論として統計を加工した華やかな議論がなされるばかりで、細部にわたってその実態が検討されることが少なかった。その結果、広東省での企業改革についても、株式会社に転換し香港資本を中心とした外資導入を浮力とすることこそが、企業改革がモデルとされてきた。しかし、本論文では、名門企業として、歴史的過程で形成された地域社会への社会的経済的責任があまりに大きいがゆえに、地域への負担を容易に整理出来ず、企業転換に苦悩する企業の姿を取り上げることで、今後市場化の進展の過程で、徐々に明らかになるであろう中国型企業固有の特徴とはなにかについて検討した。一般にとられているような、株式会社転換を果たした成功企業に基づき議論を展開するのではなく、こうした株式会社化も取り得ないGZ廠のような企業での動きに則して中国企業論を展開した背景には、第一に、中国の大多数の国有企業がこうした板挟み状況にあるといった代表性の他 |