ウエダ ヒロミ
Ueda,Hiromi
上田 廣美 所属 法学部 法律学科 職種 教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1996/10 |
形態種別 | 論文その他 |
標題 | 「EUにおける従業員参加の法的研究(一)~加盟各国における従業員参加の諸形態と欧州労使協議会への展開~」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『早稲田大学大学院法研論集』 |
巻・号・頁 | 79号,47-頁 |
概要 | 現代社会において、株式会社企業が株主の利益のためだけに存在すると考えることはすでに難しい。企業の大規模化は所有と経営の分離と社会的責任の拡大を招いた。このような株式会社企業の統治と経営監視、所謂コーポレート・ガバナンスの問題については多くの議論がなされているが、会社の従業員とコーポレート・ガバナンスの接点はいかなるものであろうか。従業員は企業経営において重要な要素となっているにもかかわらず、会社の本質を社団と解する会社法の枠組みではとらえがたい存在である。さて、欧州に目をむけると、従業員参加の法制化の取り組みが国内法レベルやEU法レベルで多年にわたり検討されており、またそれらのモデルの中には会社の経営監視や経営参加といった機能を果たすものも少なくない。また、近時EU立法化された従業員の情報入手と協議権を確保する欧州労使協議会指令は、従業員の経営参加モデルのひとつである情報参加と位置づけられよう。本研究はこのような前提をふまえ、コーポレート・ガバナンスの視点から従業員参加の問題の検討を試み、会社法との関係や企業法への取り込みについて法的に解明しようとするものである。具体的には、従業員参加の形 |
ISSN | 0285-9378 |