オオノ リョウジ
Ono,Ryoji
大野 亮司 所属 国際関係学部 国際関係学科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2006/12 |
形態種別 | 学術雑誌 |
標題 | 「ずくし」と「熟柿」-谷崎潤一郎『吉野葛』について- |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『立教大学日本文学』 |
出版社・発行元 | 立教大学日本文学会 |
巻・号・頁 | 97号,119-127頁 |
概要 | 谷崎潤一郎「吉野葛」を形づくっている〝ことば〟の運動には、相異なるもの同士が相手を同化してしまうことなく、互いの異質性を保ったまま結び合うことで、それぞれの固有の性質を保持しつつ新たな地平を開示していくというありようを示すものが明らかに認められる。本論文では、「吉野葛」という作品は、こうした形態の運動と、互いを〝縁〟づけ、同化し、因果的に結びつけていく運動とのせめぎ合いとして構成される言語的世界として読解することが可能である、という見解を提示した。 |