キハラ ヒロユキ
Kihara,Hiroyuki
木原 浩之 所属 法学部 法律学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2021/03 |
形態種別 | 論文その他 |
標題 | 「ネパール不法行為法の誕生」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | ICD NEWS(法務省法務総合研究所国際協力部報) |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (86),54-64頁 |
著者・共著者 | 木原浩之 |
概要 | ネパール民法典は2017年10月に成立、2018年8月17に施行され 、その第5部の第17章に「不法行為法」の章が設けられた 。民法典制定以前は「名誉棄損法」や「車両・交通法」といった幾つかの個別立法において被害者から加害者への損害賠償請求を認める条文が存在しただけであり 、ネパールには不法行為法は存在しなかった。他者への侵害に対しては、もっぱら刑事責任を課すことで対処してきたのである。その意味で、今回の民法典の制定によりネパールに不法行為法が誕生したことの意義は大きい。本稿の筆者は、2009年よりJICAおよびICD協力の下で進められてきたネパール民法典法整備支援のアドバイザリーグループ委員の一人として、主に契約法や不法行為法の諸規定に関する助言や提言などを行ってきた。本稿の目的は、これまでの活動を踏まえつつ 、ネパール民法典に新設された不法行為法の諸規定をにつき 、日本民法典における不法行為規定との比較も交えながら、その概要と特徴および今後の課題について紹介することにある。 |