シブヤ ミツヨシ
SHIBUYA Mitsuyoshi
渋谷 光義 所属 法学部 法律学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2016/07 |
形態種別 | 論文その他 |
標題 | 「偽造者の手形責任の可否」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『現代商事法の諸問題』岸田雅雄先生古希記念論文集 |
出版社・発行元 | 成文堂 |
巻・号・頁 | 565-590頁 |
概要 | 手形偽造に関する研究の一環として、「偽造者の手形責任の可否」めぐる問題について検討したのが本稿である。偽造者の手形責任を肯定する立場として、手形法8条直接適用説、手形法8条類推適用説、偽造者行為説が主張されている。しかし、「署名代理の可否」、「偽造と無権代理との構造上の類似性」、「手形行為の要式性」、「他人名義による手形行為の可否」という観点から分析すれば、これらの説には各種の理論的な問題が存在する。また、偽造者に手形責任を負わせる解決は、実効性という点で問題があるほか、被害者の救済という観点からも妥当な解決方法であるとは言い難い。それ故に、「偽造者の手形責任の可否」という問題については、偽造者の手形責任を否定する説が支持されるべきである |