キハラ ヒロユキ
Kihara,Hiroyuki
木原 浩之 所属 法学部 法律学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2018/07 |
形態種別 | 論文その他 |
標題 | ルールとスタンダードの生成過程にみるアメリカ契約法の課題(書評:Alan Schwartz & Robert E. Scott, The Common Law of Contract and the Default Rule Project) |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | アメリカ法 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日米法学会 |
巻・号・頁 | 2017(2),297-301頁 |
著者・共著者 | 木原浩之 |
概要 | 書評:Alan Schwartz & Robert E. Scott, The Common Law of Contract and the Default Rule Project
本論文の著者、イェール・ロースクールのSchwartz教授とコロンビア大学のScott教授は、法と経済学の領域で近年盛んな「デフォルト・ルールの経済分析」に関する研究成果をそれぞれ公表しており、また、本論文に先駆けた共著論文も公表している 。本論文は、その研究成果を、ルールとスタンダード(rules and standards)という問題と結びつけて、アメリカ契約法の課題を論じている。 本論文は、コモン・ローとデフォルト・ルール事業を対立軸として、その法創造の成果であるルールとスタンダードの現状を浮き彫りにしたものと評価することができる。とりわけ、コンテクストとトランス・コンテクストに基づくデフォルトの区別は、ルールとスタンダードに内在する法創造メカニズムへの理解を深めてくれるものである。また、その区別を踏まえて、第2次契約法リステイトメントやUCC第2編に代表されるデフォルト・ルール事業には課題や限界があることを指摘している点も一定の説得力をもつ。 |