シブヤ ミツヨシ
SHIBUYA Mitsuyoshi
渋谷 光義 所属 法学部 法律学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2015/07 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | 「白地手形と不完全手形との区別(二・完)――不完全手形と権利外観理論――」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 亜細亜法学 |
出版社・発行元 | 亜細亜大学法学研究所 |
巻・号・頁 | 50(1),1-46頁 |
概要 | 比較法的な観点から、ドイツ法と日本法を対象として、白地手形と不完全手形との区別に関する問題を検討したのが本稿である。両者の区別については、原則として「主観説」が正当であり、例外的に、以下の要件のもと、「権利外観理論」の適用により、妥当な解決を図ることができる。①「法的信憑性を有する外観の存在」については、手形用紙が未完成のまま流通している場合には、白地手形の外観が存在し、未完成の手形用紙が完成手形として流通している場合には、完成手形の外観が存在している。②「取得者の信頼」については、手形法一〇条または同一六条二項の規定から読み取られるべきであり、取得者は証券取得時に善意・無重過失であることが必要である。③「外観作出の帰責性」については、署名者が自己の意思に基づいて未完成の手形用紙に署名したことに、外観作出の帰責性が認められる。 |