フダ コウジ
FUDA Koji
布田 功治 所属 経済学部 経済学科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2020/03 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | アジア通貨金融危機後のタイ金融システム改革
-FSMPの変遷過程- |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | アジア研究所・アジア研究シリーズ |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 101,271-295頁 |
著者・共著者 | 布田功治 |
概要 | 本稿では、アジア通貨金融危機後にタイで実施された金融機関システム開発プラン(FSMP)の第一段階から第三段階までの変遷過程を分析する。そして、危機後の改革プランの類型化を図る国際金融史の分析視角に基づき、構想発端からASEAN金融連携重視に至るまでの変遷過程の特徴を抽出することを目的とする。
本稿の分析で得られた上記の特徴は、下記の5点に整理できる。第一に、危機再発防止策の後に構造改革に取り組んだこと。第二に、間接金融とりわけ商銀を中心とする金融コングロマリットの立て直しをはかったこと。第三に、実体経済部門への資金供給円滑化を一義的な目的としたこと。第四に、金融インフラとしての金融情報の集中管理に取組んだこと、第五に、中所得国の罠からの脱却のため、ASEAN金融連携を重視したことの5点である。 |