タカハシ トモヤ
Takahashi,Tomoya
高橋 知也 所属 経済学部 経済学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2004/06 |
形態種別 | 単行本 |
標題 | 『貿易と金融の経済理論』 |
執筆形態 | 単著 |
出版社・発行元 | 中央経済社 |
概要 | 貿易、多国籍企業、金融の各分野においてゲーム理論や契約理論の手法を用いて分析している。貿易の分野ではベルトラン型寡占競争モデルにおいてEaton-Grossman の戦略的貿易政策の結論が否定される可能性を示した。さらに戦略的貿易政策の枠組みに労働組合を導入した場合、その政策効果、さらに企業の目的関数が変更されることを示した。多国籍企業理論では合弁事業におけるパートナーの選択の問題と合弁事業からの撤退に関する問題を契約理論の観点から分析し、旧来理論的に分析されていなかった合弁事業に新たな視点を提示した。金分野では昨今の不良債権問題の根本要因は銀行内部の組織の問題であることを理論的に示した。Stiglitz-Weissの貸出市場モデルに貿易理論の枠組みを加え、貿易政策が貸出市場における逆選択の問題を改善し、幼稚産業保護政策として有効であることを示した。メインバンクを持つ寡占企業の行動モデルを提示し、政策効果が寡占市場に与える影響を分析した。このモデルを通じてメインバンクの新たな視点が提示された。 |
ISBN | 4502652202 |