シブヤ ミツヨシ
SHIBUYA Mitsuyoshi
渋谷 光義 所属 法学部 法律学科 職種 教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2009/12 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | 「商法典の編纂と白地手形規定――明治二三年商法による白地手形規定の削除――」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 法学研究 |
出版社・発行元 | 慶應義塾大学法学研究会 |
巻・号・頁 | 82巻12号,467-514頁 |
概要 | 比較法的な観点から、ロェスレル商法草案における白地手形規定を分析するとともに、旧商法(明治二三年)から白地手形規定が削除された経緯の検討を試みたのが本稿である。ロェスレル商法草案第七八二条は、基本的に白地手形に関するドイツの判例法に対応することを定めた規定である。白地手形規定の削除時期については、旧商法公布の約一ヶ月前に大蔵省銀行局と司法省との間で手形・小切手に関する条項について質問・打ち合わせが実施された時に白地手形規定が削除されたものと推断しうる。他方、白地手形規定の削除理由については、未だ推測の域を出ないが、白地手形の商慣習の未発達にしろ、融通手形の弊害の是正にしろ、当時の手形取引の未発達が削除の理由になったものと推測される。 |