シブヤ ミツヨシ
SHIBUYA Mitsuyoshi
渋谷 光義 所属 法学部 法律学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2009/03 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | 「ドイツにおける白地手形の法的承認」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 愛媛法学会雑誌 |
出版社・発行元 | 愛媛大学法学会 |
巻・号・頁 | 35巻1/2/3/4号,99-153頁 |
概要 | ドイツにおいて、白地手形が法的に承認されるに至った過程を概観するとともに、白地手形の流通および補充に関して形成された判例法を確認したのが本稿である。一八四七年の普通ドイツ手形条例の成立を契機として、白地手形の効力をめぐって活発な議論が展開され、次の二つを理由として、その有効性が認められた。すなわち、①普通ドイツ手形条例第七条は要件不備の不完全手形に関する規定であって、決して白地手形を排除するものではない、②手形要件を記載する際の時間的順序は法の問うところではない、という二つの理由である。その後、ドイツでは、手形条例の時代に、ライヒ上級商事裁判所およびライヒ裁判所によって、補充権の性質、補充権の譲渡方法、補充権の内容、契約違反の補充の抗弁など、白地手形の流通および補充に関して主要な判例法が形成されることになった。 |