マツモト ケンシン
Matsumoto,Kenshin
松本 賢信 所属 法学部 法律学科 職種 教授 |
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言語種別 | ロシア語 |
発行・発表の年月 | 2002/03 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | "Русскиеписатели вПариже" |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『亜細亜大学学術文化紀要』 |
出版社・発行元 | 亜細亜大学学術文化学会 |
巻・号・頁 | 創刊号 |
概要 | ロシアとフランスほど互いに好ましい文化的影響関係を築き上げ、その伝統を保持している例は、世界の文化交流史上でも極めて珍しい現象と言える。影響関係の行き渡る範囲も広範、多面で、文学・音楽・美術等、芸術の分野はもちろん、科学・学術・料理、あるいは個人の世界観や価値観といったものにまで及んでいる。この現象をロシアの側から見た場合、18世紀初頭のピョートル大帝による「開国」以来、ロシア人はありとあらゆるフランス的なるものを貪欲に取り入れて来た。例えば、18世紀末から19世紀にかけてロシアの若い貴族たちは、単にフランス語を学ぶにとどまらず、フランス人のマナーや身のこなし、ダンスの技術を身につけることによって、上流社会への切符を手に入れようとしたし、一部の知識人たちの間では、教養人たるためにはフランスへの≪pelerinage≫が必須の要件とされたのである。以上のような伝統は文学の分野においても例外ではなく、多くのロシアの作家や文学者たちがフランス、とりわけ首都のパリを訪れ、この芸術の都から受けたさまざまな印象を、あるいは率直に、あるいは幾分歪曲して、自分の作品の中で語ってる。本稿では、パリを訪れた5人のロシア作 |
ISSN | 1347-0248 |