ハン ウントー
Fan Yuntao
范 云涛 所属 都市創造学部 都市創造学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2000/09 |
形態種別 | 単行本 |
標題 | 『深層の中国社会』 |
執筆形態 | 共著 |
出版社・発行元 | 剄草書房(東京) |
巻・号・頁 | 158-188頁 |
著者・共著者 | 共著者:天児慧、菱田雅晴ほか (執筆担当部分:第五章) |
概要 | 1979年から1999年までほぼ20年間に及ぶ中国改革開放政策の継続実行が、共産党一党優位体制という開発独裁体制に基づく社会システムを何等変革させるものとはならず、今日に至っても、中国は依然として、強力な中央集権国家であり、社会主義イデオロギーを堅持したままで、ひたらす高度成長の路線を維持している。しかし,中国政治の全般的なトレンドや個別的な政治変動の実態を調査・分析してみると、そこには60年代と70年代の毛沢東時代と比べて明確に異なった幾つかの重要な特徴を見出すことができよう。たとえば、政治統合や、民族伝統的な価値イデオロギーの社会的制御力の大幅な低下、各級権力センターの政策決定メカニズムの様態の相違、各級間の指導・被指導関係の緩み,希薄化などである。このような制度論的なアプローチとは異なり、政治的な実態に着目した政治過程論的に政治体制を理解しようとするならば、明らかに形式的には「変わらない」と見られる政治体制も重大な本質的な構造変化を遂げつつあるとの仮説を提起できよう。本書はかかる問題提起と意識を共有している中国研究者8名が、1996年から1999年まで文部省社会科学研究補助金重点領域研究113プロジト『現代 |
ISBN | 4-326-30138-4 |