オオハラ シュンイチロウ
OHARA Shunichiro
大原 俊一郎 所属 法学部 法律学科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2017/10 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | 国際政治史研究におけるドイツ歴史学派の方法論―18世紀ヨーロッパ諸国家体系の成熟過程を中心に |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『国際政治』 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (189),49-64頁 |
概要 | 18世紀後半から19世紀初頭にかけて成立したドイツ歴史学派におけるヘーレン的伝統は、世界の国際政治史研究の源流と位置づけられるものであり、英米仏の国際政治史研究、あるいは国際関係論に陰に陽に影響を及ぼし、中でもとりわけ英国のケンブリッジ大学を中心とした政治外交史研究、あるいは国際関係論としての英国学派に多大な影響を及ぼしてきた。本論文はドイツ歴史学派の国際政治史研究の中でも特にその基礎研究の核心部分と位置づけられる18世紀ヨーロッパ諸国家体系の成熟過程を検証することにより、学理上の方法論を明確化した。18世紀ヨーロッパ諸国家体系の成熟過程を検討することは「古典外交」「国際法」「国際協調(大国間協調)」など国際政治の基礎概念の本質的理解にとって必要不可欠であり、国際関係論の観点からは、英国学派の基本的な学理を理解する上でもきわめて重要な補助線となりうるものである。なお、本論文は二年弱に及ぶ科学研究費補助金事業「ヨーロッパ協調の構造的前提としての勢力均衡理論の社会化」(研究活動スタート支援15H06578)の総括として位置づけられる論文となっている。 |