ヒライ ブンゾウ
HIRAI Bunzo
平井 文三 所属 法学部 法律学科 職種 教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2019/01 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | 法人たる労働組合の機関設計について |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 亜細亜法学 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 亜細亜大学法学研究所 |
巻・号・頁 | 53(2),222-202頁 |
総ページ数 | 21 |
概要 | 労働組合法を中心とする団体的労使関係法が、現在の形となった1940年代の第2次世界大戦終戦後の時代から構造的な修正が行われていないために、21世紀の労使関係の実情とは適合しない部分が出てきているように感じている。特に、労働組合が、自立して、継続的に活動していくためには、その組織体制が安定し、かつ構成員たる組合員の利益を最大化するようなものであることが重要である。しかし、法人たる労働組合の組織法制については、2000年以後、会社法(平成17年法律第86号)、一般社団法人及び一般財団法人に関する法律(平成18年法律第48号)などの制定により、各種社団法人法制の整備が進む中で、社団法人たる労働組合の法人法制の不備が目立ってきている。特に、団体的労使関係法により労働者の権利保護を図るべき中小規模の労働組合(すなわち、中小企業の企業別労働組合)にとってやさしくない、使いにくい制度となっている。
本稿では、法人運営の中心となる機関に関する法規定と、これに密接に関連する、会計の適正性を確保する仕組みについて考察している。 |