スギブチ タダキ   Sugibuchi,Tadaki
  杉渕 忠基
   所属   経済学部 経済学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 1996/06
形態種別 大学・研究所等紀要
標題 「ジョン・ウルマンの信仰と虐げられし人々」
執筆形態 単著
掲載誌名 『亜細亜大学教養部紀要』
出版社・発行元 亜細亜大学
巻・号・頁 53号
概要 アメリカで最初に組織的な奴隷解放に専心したのはクエーカー教徒たちの集団である。自由と平等が国是のはずのアメリカ社会は植民以来、奴隷制許容の上に成り立っていた。自由はそれから疎外される人間のものではなく、それを享受できる人間のものでしかない。それを万人のものにしようとしたジョン・ウルマンは皮肉にもアメリカの奴隷制社会に抵抗することによって、真にアメリカ的価値を追求した宗教家である。ウルマンは自己の意志を捨て、神が自らに求めているものを懸命に求めた。自我の超克を通常の社会生活・活動の中で成し遂げるという課題をウルマンは身をもって現代の私たちに与えたのである。