オノエ ノリコ
  尾上 典子   経営学部 ホスピタリティ・マネジメント学科   教授
    標題
  「『ブライズデイル・ロマンス』における愛と死(三)」
    概要
  (一) 、(二)に引き続き、本稿ではゼノウビアの陥った精神的危機と彼女の悲劇的な自殺がこの作品の中で占める意義について考察し、彼女の死を直接の契機としてブライズデイルが急速に瓦解して行った過程について述べ、三回にわたる論文をしめくくった。ブライズデイルにあって誇り高い貴族的な自我を堅持していたゼノウビアは、行方不明の父親の出現により「富」と「恋」を一度に失った時、死を決意するが、作者は、それを、彼女の不実な恋人への復讐であり、無情な世の中への最後の挑戦であり、神の摂理をも受け容れぬ魂の独立不覊を立証するための意思表示であるとして描き、ホーソーンが彼女の死を、悲劇的な人生を完壁に演ずるための類い稀な女優の演技として定義づけていることについて論述した。そして、彼女の死と、社会主義共同体ブライズデイルの崩壊という形で作品を終わらせた作者ホ-ソ-ンの思想的背景について考察を行なった。
  単著   『日本経済短期大学紀要』   日本経済短期大学学術研究所   17巻(1号),101-124頁   1986/09

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