オノエ ノリコ
  尾上 典子   経営学部 ホスピタリティ・マネジメント学科   教授
    標題
  「『ブライズデイル・ロマンス』における愛と死(二)」
    概要
  本稿(二)では、きわだった個性と強固な自我を持った夢想家たちが現世での理想郷の創造を標榜して建設した実験農場ブライズデイルで、外界からこの地を訪れて来た二人の人物―ムーディ老人(プリシラとゼノウビアの実の父)とゼノウビアのかつての夫である魔術師(催眠術師)ウェスタヴェルト―の出現が共同体の指導者ゼノウビアを致命的な危機に陥れた事実を中心に論考を展開した。さらに、ゼノウビアにとっての最大の悲劇が、彼女の進歩主義思想と、女性を男性の従属物と定義づけるような彼女の恋人ホリングズワースの考え方との対立に起因していたことについて詳しく論述した。そして物語の語り手であり、ブライズデイルの構成員の中で常に客観的な立場を保持してきたカヴァデイルが、ついにこの地を去ることになった点にふれ、芸術家の精神活動と社会主義実践のための農場での肉体労働が、所詮は相容れぬものであるとする作者の見解、進歩主義よりも穏健な保守主義に最終的救済を求めた作者自身の作家としての姿勢について考察を行なった。
  単著   『日本経済短期大学紀要』   日本経済短期大学学術研究所   16巻(1/2号),153-173頁   1986/01

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