ハラ ヒトシ
  原 仁司   経営学部 ホスピタリティ・マネジメント学科   教授
    標題
  反転する「虚」「実」-「富嶽百景」拾遺による太宰治の文体論
    概要
  「潜在二人称的な説話体」と呼ばれる太宰の文体には、メタフィクション的な要素もむろんひそんでいるわけだが、それよりももっと重要なのは、太宰が少壮の頃から演劇に興味を抱き、とりわけ江戸演劇からの影響を多大に被っていた、という点であろう。歌舞伎、浄瑠璃、義太夫を好んだ太宰の小説には明らかに演劇のミメーシス性が内蔵されており、それが太宰独特の「語り」を生む要因になっていたとも言える。この「語り」の問題を、とくに中期の『富嶽百景』を分析することで読み解いてゆく。
  『文芸と批評』   文藝と批評の会      1994/04

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