ハラ ヒトシ
  原 仁司   経営学部 ホスピタリティ・マネジメント学科   教授
    標題
  「寓話」/「聖画」-耕治人の「私小説」
    概要
  <老人文学>という特異なジャンルに組み込まれた耕治人であったが、彼の小説は、ただ単に老人の生活を鋭利に写しとった「私小説」というだけではなかった。自己の体験を「寓話と見えるまでに単純な形にしてゆく手法」で描いた、ある意味「聖画」のごとき象徴性を内持した小説である。青年のころ、画家志望であった耕は、ジオットーなど西洋の宗教画を好み、自身も求道的な宗教画を書いた。そこにみられる独特な啓示的象徴性は、耕の晩年の小説からも読みとることができるのである。
  『文芸と批評』   文藝と批評の会      1992/10

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