ハラ ヒトシ
  原 仁司   経営学部 ホスピタリティ・マネジメント学科   教授
    標題
  「野上弥生子の限界」
    概要
  野上弥生子の作品の中でも、とりわけて評価が高いのが「秀吉と利休」である。だが、この作品は、世評に言われる程の傑作ではなかった。それどころか、歴史小説としての重大な欠陥を背負った作であり、その欠陥はおそらくは作者野上自身の内面性に基因するものであっただろう。千利休の人格からありうべきその肉体性を剥落させ、観念的な人物像を造形してしまったことにより、野上は千利休の人間的な魅力、思想の重層性を充分に描き出せなかったのである。
  女性文学の現在      1997/03

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